栗栖宝一氏は日本庭園の持つ力で人心と対峙し、それが唯一心に届く形象だと各方面で実証し実績を上げてきた。このような方向に向かわせた要因に自らの原爆体験がある。幼少期を日米両国で暮らし大学を卒業後、造園家 小形研三氏に師事、その後、ポートランド日本庭園の築造に従事して1972年Kurisu Internationalを設立し現在に至る。
当時から栗栖氏のデザイン思想は常に人の心に向かい、手段としての「雑木庭」は意義や意味を求める人間世界の理屈をも超越しているように見える。近作はオレゴン州レバノン、サマリタン・レバノンコミュニティ病院の日本庭園で、抗がん剤投与患者の精神安定に大きく貢献した実績等でLA医療環境を受賞。更にオレゴン州立刑務所内に暮らす囚人らの心の叫びに共鳴し、人としての究極的な尊厳と真心の平和の獲得を日本庭園を通して実践した。
世界に類を見ないこれらの実践は並大抵ではないが、現代社会において日本庭園の持つ力(愛)を際立たせつつある。ALCA大賞、日本庭園学会賞など受賞多数
LANDSCAPE DESIGN NO.132 (株)マルモ出版
小形会では、当会事業である海外ボランテイア活動の一環として、過去3回カルフォルニア州サラトガ市にあるハコネ庭園(Hakone Garden)の庭園整備を支援してきました。
このたび、茶室を中心とした茶庭修復のための技術者を募集いたします(別紙参照)。
会員の皆さま、ふるって応募をお願いいたします。
・『庭NIWA 第225号 2016冬』創刊40周年記念・特大号 庭の未来へ(2016)
出版/株式会社建築資料研究社 定価/2,700+税 ※小形さんの記事が掲載されています
・『進士五十八と22人のランドスケープアーキテクト』(2016)
著者/進士五十八 出版/株式会社マルモ出版 定価/2,800+税
The Hakone Foundation honors the remarkable
accomplishments the OGATA KAI landscape
Architects have achieved in their contribution to
the restoration of Hakone Gardens The oldest
Japanese Estate and Gardens in the entire
Western Hemisphere. Hakone gratefully salutes
and commends Ogata kai for their superb
masterly and workmanship and for their
outstanding volunteer spirit to this authentic
jewel of Japan in America which will be
cherished and valued from generation to
generation.
November 20.2009
Masato Matsuo PhD
Chairman of the Board
The Hakone Foundation